■業績差は、能⼒、研修、上司の影響ではない
同じ採⽤基準で⼊社し、同じ研修を受け、同じ上司の下で、同じ商品を、同じ価格で、同じマーケットで営業活動をスタートした新⼊社員同期同⼠の業績差が⼀年後、⼤きくが開いていることは普通に起こります。その差は、2年、3年、時を経るとともに圧倒的な差になります。これは私⾃⾝の経験でもあります。つまり、業績差は、能⼒、研修、上司の影響でないことがわかります。
これが、私が「業績向上」における「理念経営」の重要性にはじめて気づかされた体験です。
■「理念を売っているのか」のか「商品を売っている」のか
要するに「理念を売っている」のか「商品を売っている」のかの違いです。「商品を売る⼼理」には誇張など多少の嘘による負い⽬が存在します。「理念を売る⼼理」には純粋な前向きさが存在します。誇張する⼩⼿先の能⼒を伸ばすのか、純粋な本質的能⼒を伸ばし続けるのか、の違いとなります。このように業績差は「企業理念」による「理念経営」か否かにより必然的に起こっているだけでした。
■顧客の「表層的欲求」に応えるか「本質的欲求」に応えるか
「商品開発」「マーケティング」など戦略策定を「商品を売る⼼理」で⾏うと顧客の「表層的欲求」に応えようとする⼩⼿先の戦略となります。「理念を売る⼼理」で⾏うと顧客の「本質的欲求」に応えようとする確信の戦略となり、⾃ずと成否が決まります。これが「企業理念」による「理念経営」です。
■「売る喜び」か「信頼を得る喜び」か
「商品を売る⼼理」=「売れることが喜び」となり「無責任」が起こりやすくなります。それが今そこここで起こっている不祥事の⼤きな原因と感じます。「理念を売る⼼理」=「安⼼信頼をいただき続けることが喜び」となり「責任」が普通に起こります。この差は顕在化しにくいので⾒えにくいのですが、顧客は必ず気づいてしまいます。ここに「企業理念」による「理念経営」の重要なポイントがあります。
■「理念」が⽣み出す「利益」
「利益」は「会社経営」にとって絶対に必要です。そして、「理念」が⽣み出す「利益」が「会社」「社会」を永続的に成⻑させる源となっているという本質から⾒ると、「理念を売る能⼒」を⾼めることが「儲かる」ことにつながる(「理念経営」)ことを実体験からも確信しています。
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