マズローの5段階欲求説活用法(Respect,inc.的解釈)

「現段階の欲求の満足で、はじめて次の段階の欲求に向かうことができる」という理解が一般的かと思います。

現在の日本の環境では「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」を満たすための外部環境は概ね整っているように見えます。

人は目の前の欲求を満たすことに奔走しているとそのことに取り込まれる心理になります。結果、上位欲求階層に向かうきっかけに気づけません。ピラミッド図の各階層毎の大きさは取り込まれている人数のようにも見えます。取り込まれることが、この比率の格差社会を作り出す原因の一つだとしたら、その原因だけは取り除くことができそうに思えます。

私は起業して「生理的欲求」を満たすことに奔走し、その過程で自分の心の中に起こった様々な反応を整理し得た知見を他者に伝えることで「自己実現の欲求」を満たす実感をしています。

人が生きる中で経験することはその人だけの唯一無二の素晴らしい経験です。経済社会は、その独自の経験的知見を社会に役立つアイディア(商品・サービス)に変換し提供し合う流れに沿ってお金が動く仕組みになっているように感じます。