逆境でどんな対応をするかが試金石

「何をしたか」ではなく「どう行ったか」がその効果を左右する。

 

「なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント」(日経新聞出版社)に厳しい経営状況打開のためにレイオフを行う2社「リーバイス」「シティバンク」の対比が掲載されていました。

 

「リーバイス」

解雇する従業員の氏名と解雇手当の額。その他条件をはっきり示した。現状と計画をきちんと説明した。

 

「シティバンク」

誰がレイオフの対象になるかわからなかった。先行き不安なため、何千もの従業員が失業の恐怖におののいた。

 

どちらもレイオフに至った財務上の問題を理解していた。

 

リーバイスの従業員は、レイオフされる人もされない人も、自分の運命を切り開くために、どのようなステップを踏むべきか分かっていたし、給付金がいつ支払われるかも予測できた。

 

シティバンクの従業員は、不安を抱えて仕事を続け、限られた時間と労力を、今の仕事に向けるべきか、就職活動が先決か?迷った。

 

レイオフ対象者への思いやりも大きく違っていた。

 

「何をしたか」ではなく「どう行ったか」が大事。